のっぺり
たいら

ただただ時が過ぎるのを待つ
果報は寝て待て急がば回れ
急いては事を仕損じる
だからこうしてのんべんだらり
デジタル時計は不連続の時を刻む
情緒もへったくれもありゃしない
空は朝から薄暗く
カーテン閉めてりゃなおのこと
おれはなにをしているんだろう
おれとはいったいだれなのか
かがみにむかってといかける
おまえはだれだ
へんじがない、ただのしかばねのようだ
屍のような何か
呼吸して拍動して思考しない
考えない葦
溺れる者も華麗にスルー
朝から晩までのんべんだらり
空の色は変わらない。


自由詩 のっぺり Copyright たいら 2016-10-17 16:10:36
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