標
小林螢太
明けない夜はない
闇が取り巻いても
未完成なままで
それを切り裂く
暮れない陽はない
今日の不条理に捕らわれても
胸の炎が
消えそうにない
変わっていく世界
移ろいやすい心
たった一つの輝きを頼りに
複雑な世界を歩く
壁を乗り越える
君は
ふわふわな翼を広げ
どこまでも翔んでいくから
僕も
二本の不器用な足で
其に付いていこう
その果てに何があるか
誰も知らなくとも
自由詩
標
Copyright
小林螢太
2016-10-15 18:31:20
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