未だの夏
坂本瞳子

汗ばむ肌が
今もまだ求めている
刺すほどの強い陽射しを

少し肌寒く感じる今日だと言うのに

あきらめの悪さが身に染みる
気怠い午後は相変わらず
小雨さえも降らすことなく

こうして夏が終わりを告げる
まだ
今日は
まだだけれども


自由詩 未だの夏 Copyright 坂本瞳子 2016-10-05 02:02:07
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