秋の物語
花形新次

♪あーきのよながを
なきとおすー
あーめいわくだ
牛のこえ♪

確かに
その通りだと思う
一晩中A5クラスの国産牛に
モーモー鳴かれたら
寝られやしない

非常に迷惑だ

迷惑さ加減は
隣家の無職自称詩人(32)の
朗読といい勝負だが
牛は牛肉として役に立つけれど
自称詩人は肉骨粉にして
牛に食わせるぐらいが
関の山なので
牛は許せても
自称詩人は許せないのだ

そう言うわけですから
自称詩人にママレモン入りの
点滴を射ってやりなさい
或いは
ファブリーズ入りの

ほらほら
自称詩人だけに
大口開けて待ってるよ
(意味わかんない)





自由詩 秋の物語 Copyright 花形新次 2016-10-02 23:46:34
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