轟音
吉岡ペペロ

海はひろいなおおきいな

アリが砂浜で刺される

月がのぼるし日がしずむ

血をおさえてたおれる

救援信号が花火のようだ

裸の声が死相をきざむ

金が波にあらわれている


名前とキスと指と激情と

体温と浸水の轟音が

なんとか方法を探すのだ


海はひろいなおおきいな

アリが砂浜で刺される

月がのぼるし日がしずむ

血をおさえてたおれる

救援信号が花火のようだ

裸の声が死相をきざむ

金が波にあらわれている











自由詩 轟音 Copyright 吉岡ペペロ 2016-10-02 13:54:13
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