しあわせな猫
朧月
笑っている猫がいた
実際には笑っているようにみえる猫がいた
太陽を少しだけさけて
のんびりねそべっていた地球に
私はいやなことがあって
泣きたくてそこへいったのに
笑っているような顔の猫がいて
それで私も泣かないことにした
猫はどこか遠くを細い目で
すきあればするどくみつめて
やっぱり笑顔のような顔で
地球を愛するように丸く眠った
自由詩
しあわせな猫
Copyright
朧月
2016-09-30 22:15:37