mahavaraha
maitreyadasa

猪を素手で捕まえたヘラクレス

強靭な脚力と腕力

怪物はパンチにのけぞり気を失う

ヘラクレスよ! 蠍座で勝利せし、偉大なる戦士よ。

ヒュドラを、殺害せしものよ!

私が社会という卑猥な構築物に勝利したのは、今から6年前だった。

あの時、私は十字架にかかり、そして降りた。

私は十字架にかけられるものにしてかけるものであった。

今、ふと自分で気づいたのだが、私は、もう構築物が私の愛をせき止めることはできない。と気づきだした。


君だけが、君を救える。

君の気づきだけが。

気づきは王に王国を捨てさせることすらできる。

どうでもいい成功を手にして、腑抜けになったやつら。

情熱を失いし彼らは救済を来世に引き伸ばす。

私は、愛ってのがステータスや地位や名誉に阻まれないということを実践したかったのだ。

軽くなった体で、より執着から解き放たれて、私はあらわな姿で立つ。

そして言う。

私は存在する唯一なるもの、すべては私であり、私から来る。と。


自由詩 mahavaraha Copyright maitreyadasa 2016-09-25 06:52:18
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