キット・リボン
もっぷ

少女の髪はいつも御河童だったのですが

三つ編みとリボンに憧れていました
そして隣のお姉さんのようにセーラー服を着て
無色透明ではないリップクリームをポケットに忍ばせて
お姉さんが通っている丘の上の十字架の素敵な学校にきっと通いたいと

でも
突然のお引越し
家具などと一緒のトラックの窓から少女は
お姉さんとあの素敵な学校に手を振ってみましたが

お返事は戴けなかったようです



自由詩 キット・リボン Copyright もっぷ 2016-09-25 06:15:51
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