おもいで
梅昆布茶
おもいでのまちをとおりすぎて
おもいでのまちにかえる
おもいではとうにうせてあきのそらがひろがる
なんだかかなしくてくちぶえをふいてみる
おもいでのいちばではなにをうっているのだろう
はつこいとかははのせなかあるいはだいすきだったかおのないにんぎょう
おもいでのがいろにぼくはいなくて
よそよそしいたにんのおもいでだけがとおりすぎてゆく
おもいではうせてきみもいまはいない
ぼくのこころはあのころにすみついたまま
おもいではしょうじょのかおをして
すたすたあるきさってゆくが
ちょっとふりかえって
にっこりわらってくれたありがとう