未だ夢の途中
坂本瞳子

満たされない想いは
消化することなく
いつまでも腹の底に横たわり
この身体の中で燻り続ける

一気に昇華させる術を知りたいものだ
せめてもの気休めになったはずだ
頬を涙が伝おうとも
なんの慰めにもならない

お腹が痛い
そんな一言も言えずに
ただここでこうして
我慢している

そのうち爆発してしまうのではないだろうか
その前に壊れてしまいたいものだ
気を失って
前後不覚になって
二度と日の目をみることができないかもしれない
それでもいいとさえ思う今日この頃は
とても不健康で
なんとかここから抜け出す方法を探し始めた
明日という日はきっと
希望に満ち溢れた新しい一日

まだ
夢は見ている

助けてくれなくていいから
見守っていて欲しい

そんな贅沢も
呟いては見る
声に出せず
誰にも聴こえないように
そっと
独り言ちて
夢見続ける


自由詩 未だ夢の途中 Copyright 坂本瞳子 2016-09-17 00:03:47
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