流民
梅昆布茶

流民をへて流民にあう
きみは遠い昔の記憶の中の文学少女

すべての物語を読み切れないように
たとえばたった一人の歴史も解析できずに

やはり僕はでくのぼうにもなれない半端者
きみの洗礼ををうけて一緒に流れようか

レイクタウンの洋菓子店のロールケーキが
せめてもの贈り物だが

きみのつむぐ音楽を聴きたいとおもった
ささやかな音色できみの得意なフルートのように

美しい季節はながれさり
それでも残るものにちょっとだけ執着しているのだ

世界のそとにディズニーランドがあるなら
その回転木馬にきみとのってみたいとおもうのだ


自由詩 流民 Copyright 梅昆布茶 2016-09-15 04:12:25
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