流民
梅昆布茶
流民をへて流民にあう
きみは遠い昔の記憶の中の文学少女
すべての物語を読み切れないように
たとえばたった一人の歴史も解析できずに
やはり僕はでくのぼうにもなれない半端者
きみの洗礼ををうけて一緒に流れようか
レイクタウンの洋菓子店のロールケーキが
せめてもの贈り物だが
きみのつむぐ音楽を聴きたいとおもった
ささやかな音色できみの得意なフルートのように
美しい季節はながれさり
それでも残るものにちょっとだけ執着しているのだ
世界のそとにディズニーランドがあるなら
その回転木馬にきみとのってみたいとおもうのだ