男はつらいよ
朧月

男がため息をついている
背中はどんどん小さくなって
いつのまにかそこには
泣きそうな男の子がいるだけになる

男はせきばらいをひとつして
たちあがって歩いて行った
その背中はまだ少年だった


自由詩 男はつらいよ Copyright 朧月 2016-09-14 09:19:56
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