あなたたちほどの悲しみはないけれど
水宮うみ
それでも詩を書いてみようと思う。
雨は立体的な悲しみで、僕の悲しみに寄り添ってくれる。
雨を浴びると悲しくなくなった。〇になった。
わたしたちは立体的ではなく、平面的でもなく、〇だ。と僕が勝手に思っている。
〇はかつて■だったのだろう。■はブラックホールで、
ぐるぐるぐる~って諸々を吸い込んで、その後〇になりまた■になりを繰り返す。
この世は立体ではなく、平面でもなく、多分〇×■。
わたしたち、あなたたち、僕ら、つまり〇×■が悲しみとなり楽しみとなり雨が降る。