朝
ケカ
日に日にくまが濃くなる僕の隣で
彼女はいびきをかいて寝ている
薬をかっくらって意識を飛ばすと
そんなに深く眠りたいとなじられる
愛とか孤独とか夢とか縊死とか
みんな思考の玩具のようだ
恋して子供を作り老いて死ぬ
そんな未来が僕には全く思い描けない
君は僕に幾らでも悪態をつくだろう
僕は君を愛してるとだけ答える
無惨にも傷つけあう内に気が付いて
遠からず永遠に別れを告げるんだよ
朝日を浴びて暮らすか?
憎たらしいこの自分を許せるか?
本当によく分かってる
君の愛はただ全ての存在に向けられたものだ