創造すること
ヒヤシンス
ある書物は私を受け入れ、私の居場所を示している。
そんな時私の心は大きく開き、静寂の中の喧騒にただ驚く。
私の頭上に雲はなく、大地の裂け目では清冽な泉がこんこんと湧いている。
私の精神は落ち着いているので全ては直線でつながっているのだろう。
ある書物は私を拒み、私の居場所を闇の中に隠してしまう。
そんな時私は瞳を優しく閉じて、喧騒の中に静寂を探す。
暗闇の中に雲は薄い灰色で、泉は枯れ果てている。
私は精神不安定なのですべては歪んで見えるのだろう。
書物を読んで書物を書くように、
絵画を見て絵画を描くように、
空想の中に創造の翼を広げたい。
何てことはない、私の書物は白紙なのだ。
精神が病んでいようがいまいが関係ない。
創造すること、それがすべてだ。