今日の風
もっぷ

ルージュ未満のままに手持ちの籠には
瑞瑞しい実りも僅かとなった
朝夕の風を聴く意味を喪い ただ
茫茫と在るわたしの心
唯一なのに大切にできなくて
ごめんね のあてもなくて
あの日以来覚えてきたのは とくちごもりながら
あとは泣くだけ の世界はもうどこにも無く
だけどほんとうにすべてに絶望したわけでもなくて
絶望している 、真実でわたしはどちらかと
せっかくこたえに近づけても
、九月六日。



自由詩 今日の風 Copyright もっぷ 2016-09-07 00:37:32
notebook Home 戻る