真昼の空
葉月 祐
きちっと整えた髪が
夏に少し焼けた肌が
季節に染まり始めた葉が
その母親である温かい木が
静かに乾いていた地が
大きく広がった空が
緩やかな速度で
穏やかに濡れていく
あまりにも
優しい雨が降るので
私は差そうとした傘を下げて
目を閉じて 天を仰いだ
自由詩
真昼の空
Copyright
葉月 祐
2016-09-06 12:16:30