道道いろいろ耐えました　だから
わたしは不意に死にたいです
だけどかなしい気持ちで
つらい気持ちで
さびしくてたまらなくて　そして
空腹を抱えて途方に暮れている
そんな時の不意打ちはいやだ

道道いろいろ堪えました　だから
わたしは不意に死にたいです
でも仕残したことの数や
やさしい友人たちのその数
足跡への是認の数は問わないけれど
罪悪感に打ちひしがれている
そんな瞬間の不意打ちはいやだ

望むことをもしも（絶対に）ゆるされてそして
かなうこと、ならば（いや仮にでなく）
パトラッシュという名の犬と一緒に
身を寄せ合って冬に雪がれながら不意に死にたい

信じられる唯一は　名前がパトラッシュ、であれば
その犬は絶対にわたしを愛してくれてその犬は絶対に
天のお国に間違いのなく連れて行ってくれるということ
だからわたしはいつか
「あなたでもいい」
「あなたが、いい」
「あなたが大好き」
そう思ってくれる犬と出会ってきっと
パトラッシュと呼ぶし

どちらのごはんもないとして　まず
パトラッシュの分から考える　この誓いを
どうにかして神さまに伝えて

伝わった証しの具現にこの掌（て）で触れたいと
、泣いてる。