稀に見る月曜日
はるな


台風予報、新しい一軒家、映画の予告、鉄柱、傾いたデザイン。
ビニール袋のがさがさなる音、泣きやむ18年前、立ったままするセックス
男女が対になって鏡をのぞいている、ベビーカーにつけられた玩具、いつだったか流行った携帯電話に過剰につけられたストラップたちみたいにばかばかしくあかるい。それはLEDでつくられたうその街、「今年は十万球!」、数々の煽り文句、まるでだれにも耳がついていないくらいの。
まずいコーヒー、道端の軍手と泥、眠り
最大です、ここが最大値です、じゃあ右に曲がってください?(できません)どうして、日曜日が終わらない、願ったとおりの終焉と秋薔薇、(どうして?)幼稚な間違いさがし、誰にでも笑いかける癖、猫の集会
ここが最大です、わかっている、理解している、美しいのは世界であること、そして自分が世界ではないこと、つくられたうその街、理解している、それなのに傾きがこのまま治らないでいいとも思ってるんだ


自由詩 稀に見る月曜日 Copyright はるな 2016-08-27 14:03:53
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