嵐の後に
ひだかたけし
三角が貫入する、
静けさの皮膜に包まれ
わたしの意識は落ち着き払い、
自らの不均衡を捉える
薄黄色の光芒、横断する斜線
揺れる葉の緑に私は内側から語りかけた
[もう充分生きたよな]
[未だ燃え立つものがある]
成長、開花、衰弱、死滅、
そしてー
存在は変容し続け
わたしは温かな抱擁の余韻に浸る
暫し束の間、前に進む力蓄え
自由詩
嵐の後に
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ひだかたけし
2016-08-25 19:48:31
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