風見鶏
もっぷ
風見鶏が風を懐かしむ
正気の証し
私は午前九時に
靴の消滅に気づき
足の寛解を望めぬまま
五月は終わらずに
立ち竦むための
言い訳と
木香薔薇の
繁茂がかなう
塀を求めて
愚図り続ける
風見鶏はくれない
自由詩
風見鶏
Copyright
もっぷ
2016-08-25 18:26:56
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