水曜
末下りょう



いきなり水曜におぼれる水に酔う
ふんでおくれ
ところう どころう


水びたしのことばは
町の名をいいまちがいながら
おたがいはりつき
電柱のほうにながれてかたまり

白々と薄光りつつ水のふかさを
夜は
わすれる



水星や西瓜みたいな

ふたつ
かかえて笑うきみと
家並み


道の
水の皮
いちまいめくり
頬をつけて
暮らす

ホテイアオイの浮き袋みたいな
星のワンデイ





自由詩 水曜 Copyright 末下りょう 2016-08-17 04:32:44
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