1941
吉岡ペペロ

カラスが鳴いている

豆腐屋の笛の音がする

昭和16年の町の光が射している


悲しみはいつも異国に満ちている

清々しいぐらいあたりまえに朝が

地球が暴力的なまでに回っている


カラスが鳴いている

豆腐屋の笛の音がする

昭和16年の町の光が射している









自由詩 1941 Copyright 吉岡ペペロ 2016-08-13 19:23:02
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