本当にすみませんでした
nemaru

おつかれさまです。昨日は本当にすみませんでした。何となく二次会のメンバーに含まれている事は察知していましたが、あまりにも眠く、且つ しんどかった為、先に帰れる遠征組のタクシーに無言で乗り込んで、気づかれないように伏し目がちに手をふってしまい、本当に申し訳ありませんでした。見送る側なのに、見送られる側になって手をふっている事に、自分でも変だと思いながら、早く帰りたい一心で手をふってしまい、本当に申し訳ありませんでした。ドアが早く閉まらない事にいらついてしまい、本当にすみませんでした。北村さんから「なんで乗ってるの」と言われた時、本当に顔から火が出るかと思い、本当にすみませんでした。歩いて帰れる範囲なのに、遠征組が駅で降りたあと、私だけ車内に残って家まで送ってもらおうと算段してしまい、本当にすみませんでした。私が首を傾げながらタクシーから降りた時、入れ違いで遠征組の迫田さんが乗り込んだので、迫田さんの座席を奪っていることに気づき、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。私も迫田さんと同じ位おとなしいので、迫田さんみたく奈良に住めば一次会でさっさと帰れるなと思い、本当に申し訳ありませんでした。それから酔っぱらいが私の肩に腕を回し、「お前はつきあいというものがわかってない」と言ってくださったので、私は「こいつらを殺してでもお布団にもぐりこみたい」と思いながら北村さん達と夜の街に消えていってしまい、本当にすみませんでした。


自由詩 本当にすみませんでした Copyright nemaru 2016-08-04 07:57:20
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