眩暈
坂本瞳子

軽い眩暈が止まらない
ふらふらとする

くらくらする
というのが正確だろうか
貧血気味のこの身体は
眩暈を求め
眩暈に心地良さを
覚えてしまった

それは浅い眠りのように
数秒なのか
数分なのか
暫くの間眠れずにいるのに
無意識のうちにまた眠りに堕ちる

寝起きの気分の悪さはこの上なく
でもそれをまた求めてしまう

嫌だと思いながらも
また味わう眩暈の不快さが
欲しくて堪らない

陽射しの強い
今日のような日は特に


自由詩 眩暈 Copyright 坂本瞳子 2016-08-04 00:07:51
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