夜の柱
森の猫

ふと、
暮れたはずの西の空を見ると

黒ずんだ灰色の
大きな柱があった

夜の柱だ。

柱の上にはだいだい色の帯がある

こうして徐々に、
夜におおわれてゆくのだ

通りには、
南からの風が吹いている

すてたもんじゃない
この町の夜も


自由詩 夜の柱 Copyright 森の猫 2016-08-02 09:55:14
notebook Home