魚を胸に抱いて
黒髪

ひとくくりにされ
光が失われる
誰も知らないことがあるから
あきらめない

唇が開き息と声が出た
神秘が
鼓動にかかわる方法を関わらせながら切り開く

頭が黒く
顔は白い
どんなに美しいものがあるか今まで知らなかった

言葉を失った
逆に頭は働き出し
絶望を瞳の力で砕く
その瞬間を心に描けば
きっといいことがあるだろう
絶望と空回りの悲しい日が最後には
続いている怒りと廻り続ける目で酔ったときに
さわやかな塩の一盛りを撫でたような
清められた時間をきっかけにする

今日を生きるために
秘密を見つけ出した

明日によせて
悲しくはないと
不思議な
魚を抱く
暦が
めくれる


自由詩 魚を胸に抱いて Copyright 黒髪 2016-07-31 22:40:52
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