明日は傘
黒髪
ここはどこだろう
天井と床にはさまれていて
壁の中には小さなキクイムシたちが棲んでいる
横を向いたら澄んだ空気
外には夜の闇が立ち込めている
何のことはないいつもの僕の部屋の中
目の上あたりまで空気に浸かっている
心を滅多切りに使うこのメッセージ
五番目のtest
明日の予感はまだ感じられない
胸がざわざわする
一週間先のことは考えられないけれど
一生についてなら考えられる
つまりまとまった意味なら分かる
でもそれじゃ一人前になれない
考えを巡らせた
昨日よりも今日の方がいいんだと
背筋に抱えた爆弾が重苦しい
真夏の太陽は日を霞のようにするので
静かに成長するのは難しいこと
少し騒いではcry
傘のように閉じている明日の姿を
ぱっと咲かせて静けさを彩ってみよう
終わらない物語を自分で選んでみたいな
そして服を着るように自分へ与えてみたいな
一人幅の通路を懐中電灯使って照らそう
どんづまりには虹が雨のように降っているのかな
知りつくせない頭の中にある罪悪を
その光る
声と記憶の石が二つ