血潮の熱
坂本瞳子

もうここで倒れてしまいたい
なにもかも終わらせてしまいたい
この瞬間に時刻が止まってしまえばいいのに

何度もこんなことを思って来た
繰り返し打ちのめされて来た
再起不能と何度も思った

それでも今まだこうしている
息をして
強い鼓動を感じている

この身体を流れる血潮は
誰かのそれほど熱くないかもしれないれど
それでもここで生きている

声高らかに叫んでいるよ
私は今も生きている
力強く叫んでいるよ


自由詩 血潮の熱 Copyright 坂本瞳子 2016-07-27 00:24:41
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