向日葵の絵
星丘涙

向日葵が太陽の様に笑いながら咲いている
青空にひび割れた積乱雲が映し出され
上手く笑えない私は 少し恥ずかしい
蝉の声はあくまでも懐かしく そして煩く
私の歌は悲しくセンチメンタルに響く

風は吹いて来ません
情熱的かつ不完全な絵は 私にお似合いで 
つい見とれてしまう

熱風が吹いて来た
水平線を見つめると心が締め付けられる
あのライドンタイムが どこからか聞こえて来る
もう何回 夏を生きたのか
貴重だったバカンスも もうどうでもいい
西瓜もトウモロコシも どうでもいい
とにかく死ぬまで生きるらしい

こんな向日葵の絵を見ていると
私の人生もこれでいいのだと思う
なにも完璧を求めなくとも
下手であってもいいのだと思える



自由詩 向日葵の絵 Copyright 星丘涙 2016-07-26 17:35:35
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