にんげんの色
田中修子

猫背になって
かなしんでいる間にも
朝顔はぽっかり藍色に咲いていた
ああ
にんげんやめちゃいたいよ
胸に
おそろしいほどすきとおった何かが
じぐざぐ刺さって
なみだがぼろぼろ落ちるけど
このなみだがめぐりめぐって雨になり
誰かの顔をきれいな色に
染めるならまぁいっか


自由詩 にんげんの色 Copyright 田中修子 2016-07-24 10:19:42
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