ビッグバン新理論・ゆらぎの過去へのタイムトラベル
st

人間が1時間前の過去へタイムトラベルすると、2人となりますが、
人間ならその意志でここでやめることができます(因果律がリセット
されるので)。ところが、物質や素粒子やエネルギーの場合、やめる
ことはできず、永遠のループとなります。

そこで私の新理論ですが、宇宙は無から生れたと考えられています。
無というと何もない状態ですが、物理学的には「ゆらぎ」のある状態
のことをいいます。無とは物理的に可能な限りエネルギーを抜いた状態
のことをいいます。実はエネルギーを抜くだけ抜ききっても、振動、
いわゆる「ゆらぎ」が残るのです。

この「ゆらぎ」は、素粒子の生成と消滅が繰り返されることによるもの
です。ゆらぎという変化がある以上、そこには時間が流れています。

何らかの原因で、現在と過去がリンクすると、「ゆらぎ」の無限ループ
の過去へのタイムトラベルが発生し、そのゆらぎは指数関数的に成長して
いく事になります。この状態こそ宇宙の創成期だと思われます。即ち、1個
のゆらぎが2個となり、次は4個となり-----。超短時間で膨大なものとなる
わけです。

この生れたての宇宙は、高い状態の真空のエネルギーを持っており、この
エネルギーは急膨張し、いわゆるインフレーションとなるのです。

即ち、その後は「真空の相転移」によって真空のエネルギーが膨大な力を
発揮し急激に空間を巨大化させ、それが「ビッグバン」最大の原動力に
なったと考えられます。

この現在と過去のリンクは、重力場などの影響で、どこでも発生する
可能性があり、我々の宇宙で、新たなインフレーションが起き、それを
我々が観測できたとしたら、それは爆発には見えず、逆に収縮して消
えてゆくように見えると考えられています。


散文(批評随筆小説等) ビッグバン新理論・ゆらぎの過去へのタイムトラベル Copyright st 2016-07-11 14:20:46
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