僕たちのために
梅昆布茶
僕は継ぎはぎのコラージュ
君は端切れで出来たパッチワーク
お似合いのカップルだと思うのだがどうだろう
僕は季節外れの風車
君は糸を忘れた糸車
似た者同士のような気もするのだが
もう雨は止んだし君にキスするにはちょうど良い天気だし
それとも二人乗りの自転車で岬まで行こうか
灯台へ続く道はきらきらと不出来な僕たちを待っていてくれるだろう
コカコーラを飲み干したら記念写真をとろうね
永遠に子供で
果てしなく年老いて
やがて空になる僕たちのために
自由詩
僕たちのために
Copyright
梅昆布茶
2016-07-10 08:20:21