一期一会〜この出会いに感謝して〜
颯太@

綺麗な涙と笑顔に包まれ 君は産声を上げて生まれ
いつか花を添えられ 僕も知らない場所に還ってく
その間にどれだけの人と 出会う事ができるだろう
触れた温もりを忘れずに 何処まで行けるだろうか

上手くいかない人間関係 悩んでは途方に暮れて
同じ温度との出会いに 無性に胸 高ぶらせる僕ら
都合よく考えた結果に 凹む奴らが人間臭くて好きだ
こんな僕との出会いに 君は何を思っただろう

黄色い名札をとうの昔に 胸から外した少年は
生きる姿勢 挑む姿勢で 世間に存在証明して来たのだ
ランドセルをとうの昔に 部屋に降ろした少女は
教科書と成るモノを 社会の海原に求め

逞しく成長して 僕と出会ったのだ

声にならない気持ちは 伝うことなき独りよがり
なんてこと 嘘だ 強く想えば心も伝わるはずだ
なにも訊かずにいつも 慰めてくれる君の温もり
なにも言わずに両手を 握り返した僕が持つ温もり

美味い料理を食べて 時を忘れてお喋りするPM
暗い話題はよそうと 笑う君とテレビの天気予報
軽はずみな予想は 僕らの気持ちを下げてしまう
それを知っても明日の予想 枕元に並べ眠る

グチがよく似合う制服から スーツに武装した僕は
器用に校則破って笑う 金髪のヤンチャな男でした
制服にピアス、カラコンがよく似合う写真の君は
ひとつずつ飾りを捨てる度 自信を手に入れ

自分の力で 歩いて来たのだ

それでも 時折見せる不安と滲み出す秘めた悲しみ
突然降り出した 気紛れな夕立 謎が深まる水溜り
頬を隠す仕草見ては この痛みが 本当の愛と知り
強く守ると誓う 空は晴れ渡り 未来へ架かる虹の下

寂れたバス停木製ベンチ 二人目を細めて語るは
出会った頃によく聴いた ドリカム未来予想図と
いつかの僕らみたいに 逞しく巣立った子供達

「それは 子供が出来たら語るべきだ」

君のツッコミは最近冴え渡るのだ

煌めく出会いがあれば 必ず別れが訪れてしまう
それ 淋しげな蒼に染まった この星に隠されたルール 
時々働き蟻みたいな人々 忘れたフリで今日もゆく
僕に言わせれば 校則のようなウザったいルールは

今すぐ破り捨てるのだ

幾ら転けても愛を貫く見本は 銀幕のフォレスト
泣いても笑っても 風や鳥のように未来へ駆ける僕ら
戻ることなき季節の途中 強く芽生えた気持ち
温もりある命に 巡り会えた喜び、大切に

この出会いに感謝して





自由詩 一期一会〜この出会いに感謝して〜 Copyright 颯太@ 2016-07-07 13:00:30
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