カウントダウン
坂本瞳子

木の葉がこぼれる
秋を夢見て
熱にうなされる

羽が舞うような
六月の風は
萌える緑が鼻につく

戯けたこと並べてみては
現実からの逃避を繰り返し
砂の城で余暇を持て余し

後は朽ちていくだけ
波にさらわれるのを心待ちに
残りの時間を数える


自由詩 カウントダウン Copyright 坂本瞳子 2016-07-04 21:58:04
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