土砂降りの月光を浴びて
坂本瞳子

こんな夜は土砂降りに撃ちつけられたい
大の字を描いて仰向けになってやろう
どうせこの小道には車どころか
野良犬だって通り過ぎはしないから
足をバタバタさせて大きな声で叫んでやろう
酔っぱらいの振りをして
まあるい明るいお月様に向かって
雄叫びを投げつけてやるさ
大雨の中光り輝く月に向かってな


自由詩 土砂降りの月光を浴びて Copyright 坂本瞳子 2016-07-03 19:40:01
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