ひどく
池田

ひどく疲れた

何も考えずとも、理解できるような
楽しいニュースはないものか
そう考えては携帯の画面をみつめる

現代詩に癒しを求めては
お門違いと知る
癒しなどくれないし、妙に遠まわしな表現が煩わしい

ひどく疲れた

悲しみの共感はあっても
擦り寄ってくる猫のような愛しさを与えてくれる、
そんなポエムはない

それは精神の問題なのか、ポエムのせいなのかは知らない
昔はよく分かっていた

ひどく疲れた

そんな日に、悲しみをよく文章にしていた
私だけの悲しみだから、私にしか出来ない表現をするよう努めて
投げかけていた
誰かが答えてくれた

私もよ

そんな訳がないのに
とても嬉しいから、
答えて、
悲しみ達との交流はひどく疲れて、
別れる

そして
いつの間にかまた答えている
また何か書いている、馬鹿みたいに真面目な顔をして

何も考えずとも、理解できるような
猫のような愛しさを

ひどく
求めながら


自由詩 ひどく Copyright 池田 2016-07-01 16:43:23
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