波/リフレイン/
tonpekep

静かなひかりありました
わたしなにも言いませんでした

歩いていると辿り着きました
足下に打ち寄せてくる全ての波の約束を聴いています

ずっと前のところにはずっと前のことや
或いはずっと先のことしかないのでした

そこにわたし声をかけても
望んだ人がくるわけでなく

夕陽とともに缶を蹴ったら
何処かの水平線に隠れるわけでもなく

(ひこうき雲のたなびいているところにだってきっと
波は打ち寄せているんだ)

地球の丸みの上で
わたし立っています

繰りかえし立っています
繰りかえし立っています

ちっぽけな瞬間に
わたし立っています


自由詩 波/リフレイン/ Copyright tonpekep 2005-02-26 19:35:07
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