融点
深水遊脚
締め切った部屋の煙が目を燻すスナック菓子で安酒に酔う
砕かれた瑠璃の欠片をもつ未練星座にかかる雲に溶かした
夏風邪は氷枕を溶かしきり明日の不安は熱いまま凝る
瑠璃ちゃんがアイスを独り占めにして弟にみせた赤い舌先
凝ってた記憶を溶かしお喋りな君の言葉と紡ぎ合わせる
短歌
融点
Copyright
深水遊脚
2016-06-28 18:37:46