六月の花嫁
星丘涙
シャンソンの流れるレストラン
店のライトに揺れる貴方
酔いに任せて涙を零す
細切れの記憶の中に
二人歩いた夏の日の思い出達
野イチゴが揺れていた
白いドレスから覗く細い肩抱き寄せ
赤い髪を撫でる
頬に口づけて店を出る
優しい雨が降りしきる中
石畳の道をゆっくり歩く
教会の鐘が鳴り響き
貴女は六月の花嫁
神の前で永遠の愛を誓い合い
共に歩む
自由詩
六月の花嫁
Copyright
星丘涙
2016-06-25 05:54:56
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