青いプールの昨日のさざ波
そらの珊瑚
気休めな水に放てば金魚らはひと夏きりの命を泳ぐ
六月に不似合いなほど晴れていて昨日の雨がわたしを映す
透明な花瓶の中で紫陽花の茎の模様が屈折してる
雨か汗滴り落ちて黒く染み黒いTシャツなぜ着たんだろ
短冊に書いた願いのほとんどが叶わぬことを知った文月
西陽射すキッチンの片隅で自意識に似たサボテン育つ
飛び込んだ瞬間なにもかも忘れ或いは死んだ青いプールで
短歌
青いプールの昨日のさざ波
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そらの珊瑚
2016-06-24 14:15:21
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