雨音
星丘涙
恵みの雨が降りしきる朝
庭先で虫たちが鳴いている
ミクロの泡が舞い飛ぶ空に
小鳥が囀り
町の生活音が入り交じる
私は何者なのか
イエスキリストの肖像画を見つめると
かすかに微笑んでいるようだ
いつの間にか歳を取ってしまった私
柔らかな空間で思いをはせては溜息をつき
独りきりの部屋で安らいでいる
自由詩
雨音
Copyright
星丘涙
2016-06-23 18:07:52
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