時を駆ける
星丘涙

貴方がいない部屋で独り

愛の方が 温もりの方が 大切なのに

刺激的な方角へ向かう日常を嘆く

淡々と静かに落ち着いた生活ができずに

矢のように時を駆ける

亀の歩みを真似たいのに

私の遺伝子はそれを許さない

肉にかぶり付く獣の様に 衰えないエロス

コントーロールできない欲望に駆られ

今夜も街を徘徊する



自由詩 時を駆ける Copyright 星丘涙 2016-06-12 19:03:30
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