後悔と反省の狭間
ヒヤシンス


 昨日僕は坂道のてっぺんから街を見下ろしていた。
 今日はどうだ。
 坂道を転げ落ちて深い谷底から宙を見上げている。
 たかが一日で人の人生なんてどうにでもなるようだ。

 昨日僕の窓は大きく開かれていた。
 今日はどうだ。
 外は晴れているのに窓は閉め切ったまま。
 たった一度の過ちで人生なんてどうにでもなるもんだ。

 いつでも試練はやってくる。
 この世は美しいはずなのに
 今日はすべてが灰色に見える。

 分岐点は僕を悩ませてのほほんとしている。
 すべては僕から離れようとして、
 僕の悲しみには目もくれない。


自由詩 後悔と反省の狭間 Copyright ヒヤシンス 2016-06-11 01:18:54
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