繭
wakaba
僕の身体は
どろどろに溶けた
小さな部屋に閉じこもり
どろどろに溶けた
生ぬるい温もりに包まれ
どろどろに溶けた
依存的な空白に心奪われ
どろどろに溶けた
僕はどろどろの液体
修復不能の液体
わるい細胞の混じった
濁りのある液体
小さな部屋のなかで
再構築を繰り返す
でも余白に埋れていくから
僕はどろどろに溶けたまま
未完成に溶けたまま
自由詩
繭
Copyright
wakaba
2016-06-10 00:18:21