祝祭日
梅昆布茶
撮影が終わるように
またビジネスが始まっている街に雪が降る
もうインディアンは見失ったブランケットを捜さないだろう
トンキン湾に展開している米国第七艦隊は何処にも着弾しないミサイルを満載し
ぼくは日常を一夜干しにして売りに出す
いつか大好きなイスタンブールで雑踏に紛れてみたい
ドストエフスキーは博打が好きだった
たけし先輩が教えてくれた
僕は彼の貧しき人びとを読んでいる
そしてニーチェの言葉をいつもくちずさみ
自殺したコバーンのようには死にたくはないんだ
せめてデビッドボウイのように
すべてにバイでときどきハイで
機嫌の良い爺さんになって死んでゆく
詩人としての決意を問われると
僕は詩人ではないと答える
だってただの妄想している雑文屋に過ぎないのだもの