コゲラ 警鐘の詩人
st

コゲラは一番小さい啄木鳥(キツツキ) 鳴き声はギーギーで
とても聞けたものではありません でも木をつつく音はかわいくて
アカゲラやアオゲラのカンカンとは 少し違います
 
詩人の啄木が その音にいつも慰められたという妙なる調べです

自分を人間の世界のキツツキにみたて その作品をその音のような
人間の世界に対する警鐘としたのです
 
森の木はコゲラ達で守られています  木についた害虫をたべてくれるのです
 
啄木は自分の作品が 人間の世界の害虫をたべることも 
同時に祈っていたのかも知れません 心を変えさせるという事です
 
 啄木はエッセイ「一握の砂」で

「自然は人間の父母なりき.いとしい父母は今、随所に
その愛する子のために手を咬まれつつある-----」

と自然破壊に憤りを感じ  警鐘としたのです
  
啄木はコゲラ 警鐘の詩人


自由詩 コゲラ 警鐘の詩人 Copyright st 2016-06-03 11:23:51
notebook Home 戻る