コゲラ 警鐘の詩人
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コゲラは一番小さい啄木鳥(キツツキ) 鳴き声はギーギーで
とても聞けたものではありません でも木をつつく音はかわいくて
アカゲラやアオゲラのカンカンとは 少し違います
詩人の啄木が その音にいつも慰められたという妙なる調べです
自分を人間の世界のキツツキにみたて その作品をその音のような
人間の世界に対する警鐘としたのです
森の木はコゲラ達で守られています 木についた害虫をたべてくれるのです
啄木は自分の作品が 人間の世界の害虫をたべることも
同時に祈っていたのかも知れません 心を変えさせるという事です
啄木はエッセイ「一握の砂」で
「自然は人間の父母なりき.いとしい父母は今、随所に
その愛する子のために手を咬まれつつある-----」
と自然破壊に憤りを感じ 警鐘としたのです
啄木はコゲラ 警鐘の詩人