ハベラス (四行連詩)
乱太郎



蒼い魚が泳いでいたオリオンの川
三つの願いはシリウスへと
今夜も回っています
思い出のメリーゴーランド


どうした兄貴
やけにセンチなフレーズをと茶化してもよいものか
文芸部の部室は突如として現れた腫物をどうしようかと
兄貴と呼ばれた以外の眼たちは皆中空を彷徨う


メアリーは小高い丘の上で祈りを
七色の架け橋が降りてきて
小鳥たちの音楽隊もやって来る
白い雲と水色の夏の物語


もともとがこの文芸部でのこと
顧問はこの学園を裏で操るアノ教授
必ず卒業させるからとの殺し文句で入部しただけの僕たち。」
ここまで書き留めて続きは午後と演劇部顧問の私はペンを置いた



自由詩 ハベラス (四行連詩) Copyright 乱太郎 2016-06-02 21:18:29
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